GATE OF WORLD
「ああ、元教会ってやつ。古びた教会を改装して使ってるんや」

――ガーン!
その瞬間、俺の中で鈍い鐘の音が響いた気がする。
おお、主よ……あなたは迷える子羊を見捨てたのですね。

もう、俺は神なんて信じねー。
そうだ、いっそ悪魔を信仰しようか。
そうしよう、この恨み、俺は二度と忘れねーぜ神サマよォ!

「あれ、どうしたの?」

ドアの向こうから三人目が姿を現した。
いや、正しくは三人目と、その人物に寄り添うよう数名の子供たちだ。

「あ………」

しかし、寄り添う子供たちに目は行かなかった。
その三人目は――女性。
先ほどのロック変態男と同じく、俺と近い年頃だと見て取れた。
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