GATE OF WORLD
「そういや名前聞いてなかったな、教えてくれるか?」
そこで名前を聞き出す。
我ながらナイスなタイミングだ。
……言っとくが、ナンパに手慣れてるワケじゃ無いぞ。
「そういえば、そうでしたね。私は朝倉沙耶、サヤって呼んで下さい♪」
サヤか、いい名前だ。
名前も容姿も、なかなかいいと思う。
「じゃあ、サヤ。俺、金が無いからさ……困った時は、また来てもいいかな?」
「そう……ですね、質素な食事で良ければお出ししますよ♪」
よほど嬉しかったのか、ようやく恥じらいの無い笑みを見せてくれた。
よしよし、完全にコチラのペースだ……。
しかし、物事はそうそう上手くは運ばない。
「質素なのは仕方ないやろ、ウチらは経済面が質素なんやからな?」
しかし、そこに思わぬ邪魔が入った。
背後からかけられた不機嫌そうな声に興は削がれ、険悪なムードが漂った。
振り向いていないが、声で、あのロック男だと分かった。
「ちょっと、猛! そんな言い方しなくてもいいでしょ…」
そこで名前を聞き出す。
我ながらナイスなタイミングだ。
……言っとくが、ナンパに手慣れてるワケじゃ無いぞ。
「そういえば、そうでしたね。私は朝倉沙耶、サヤって呼んで下さい♪」
サヤか、いい名前だ。
名前も容姿も、なかなかいいと思う。
「じゃあ、サヤ。俺、金が無いからさ……困った時は、また来てもいいかな?」
「そう……ですね、質素な食事で良ければお出ししますよ♪」
よほど嬉しかったのか、ようやく恥じらいの無い笑みを見せてくれた。
よしよし、完全にコチラのペースだ……。
しかし、物事はそうそう上手くは運ばない。
「質素なのは仕方ないやろ、ウチらは経済面が質素なんやからな?」
しかし、そこに思わぬ邪魔が入った。
背後からかけられた不機嫌そうな声に興は削がれ、険悪なムードが漂った。
振り向いていないが、声で、あのロック男だと分かった。
「ちょっと、猛! そんな言い方しなくてもいいでしょ…」