GATE OF WORLD
「分かった。出てくよ……それに、もう此処には来ない。」

「そんな、でも……ごめんなさい…」

サヤは申し訳なさそうに頭を下げる。
別に悪い事じゃないのに。
「だが、待ってくれ。せっかくご馳走になったんだ、最後まで食ってから出ていくよ。」

そして止まっていたスプーンで再びスープをすくう。
こんなに美味いんだ。
最後まで食わなきゃ、バチが当たるってものだし、サヤに悪い。
しかし、そうやって食事を進めていると。

「おい、何を勝手に話進めとる?」

思わぬ言葉がかけられた。
< 21 / 23 >

この作品をシェア

pagetop