TVから訪れた春
「おかえりぃー。」
「おぅ。龍か・・・。」
「「え?!?!」」
家族の人たちかな?
あたいの姿に驚いているようだった。
「なになに??龍にもとうとう彼女??」
「やるねー。まさか、樹よりも先につくるとは・・・」
「すみにおけないなぁ。」
『ちっげぇよっっ!んなんじゃねぇよ!!』
「またまた照れちゃってーー。」
龍くんはそのまま黙り込んでしまった。
明るい人たちだな。
これがあたしの第一印象。
『じゃ・とりあえず、俺の部屋に・・・』
「なになに??!とぅとぅ。龍も、」
『そんなんじゃねぇってっっ!』
龍くんは、全否定したけど・・・。
そしたら、階段のすぐ上から足音がした。
「あ。お邪魔してます・・・。」
龍くん似の人だった。
格好好いな。
けど、どこかで見たような・・・。
『おかえり。』
その人は頭をペコと下げると、龍くんに近寄った。
『何?彼女?』
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