エゴイズム☆キララ
要は既に面倒臭くなり、矛先を変えるため一に抱えられている美亜を起こした



「美亜起きろ!ほらプリンだ」



いつの間にやら冷蔵庫から持って来たプリンの蓋を開け、美亜の顔の前に突き出した



「………!!ぷ、リン」



優れた嗅覚の持ち主とはこの事だろうか


どんなに周囲が煩くても起きなかったにも関わらず、プリンの匂いで起きてしまったのだ



「んー、プリン」



虚ろな眼のまま手を伸ばし、ヨロヨロと自分から遠ざかって行くプリンを追った


それを阻むように一はガシッと美亜を自分の腕の中に納めた



行動を阻止された美亜は、だんだんと苛立ちから意識が正常に動き始め



「うぽーーーーー!!」



自分に絡み付いていた腕を思いっ切り振り払い、ピタリと背後に居る人物に肘鉄を噛ました
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