エゴイズム☆キララ


「そんな所に居ると風邪引くぞ」



姿が見えなくなった美亜を心配して、要が探しに来てくれた



「うん…もうちょっとだけ」



要は寒いと言いながらも部屋に戻らず、美亜に付き合ってくれた



「明日、おじさんとおばさんが帰ってくるな」



美亜は星の瞬きが見えない都会の空を仰いだ



「うん」



あたしの本当の家族






鷹科の家に預けられた頃は、毎日寂しく思っていた


幼い美亜には両親の意図も理解出来ずに、ただただ泣きじゃくる日々だった


けれど何時の間にかそんな感情は忘れてしまい、この家で皆と一緒に過ごす事が当たり前になっていた
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