エゴイズム☆キララ





「家族写真だもんね」





―――家族写真


毎年12月25日は集合写真を撮っている


聡志パパの親友でカメラマンでもある美亜の父が必ず決まって撮影をする


オトン達は『男同士の約束』とか言っていたが詳しい理由は知らない



いつの頃からか、他人である自分が一緒に写真の中に写るようになった


毎年1枚づつ増えていった


まだ甘えたい時期も思春期も反抗期も全て





「1年振りだなあ」


「そうだな」



要はポンポンと美亜の頭を撫でた



「アフリカばかり行ってるから、去年よりも真っ黒になってるかもね」



美亜の頭を撫でるその手は、幼い手から大人の男の手になった


そして、その手が成長するにつれ、少女から女性へと変化していった


小さい頃から知っているその温かさは、今も変わらない
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