エゴイズム☆キララ
「あ、雪だ」
美亜の言葉で月が雲で覆われた空を見上げると、チラチラと舞い降りてきた
「どうりで寒い筈だよ」
美亜は嬉しそうに両手を広げ思いっ切り高くあげると、再び空を仰いだ
「積もるかな?」
要を見る事なく雪を全面に感じながら尋ねた
「この位じゃ無理だろうな」
「やっぱり積もらないか」
残念そうな美亜を見ると、要はクスクスと笑いを漏らした
「何か変?」
ちょっと不貞腐れたように言った
「いや、美亜は変わらないなと思って」
「何それ?」
どーせ精神年齢が低いとか、幼稚とか言いたいんでしょ!と美亜は腹をかいていた