エゴイズム☆キララ
本当はそんな事思っていたのではなく、美亜と初めて会った日の事を思い出したのだとは、言わないでおこう



「もーいいよ!」



そんな美亜が微笑ましく感じ



「お前はそのままでいいんだ」



頭をポンポンと撫でた



「よく分かんない」


「いいんだよ、誕生日おめでとう」


「………ありがと」



不意打ちな言葉に照れ臭さを感じながらも、大きな手の温もりを確かめた




ずっと知っている、この手

温かい手




ああ、そうだ

泣かなくなったのは、家族写真に加わるようになってからだったかな




今ここに居る事

温もりが在る事



来年も再来年も、これから先もずっとずっと


今この瞬間に感じている物が長く続くように願いながら、美亜は至福な22歳の誕生日を迎えた
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