エゴイズム☆キララ



「ねえ綾子、佐々木さんの用って何だと思う?」



美亜はまだ蛙の状態のままだ



「まさか去年の事まだ引っ張る気なのかな…」


「その『まさか』のまさか!かもよ」



綾子は意地悪そうに言った



「美亜は見てないから分からないかもしれないけど、あの時は恐ろしい人だったわよ」



新年会が始まって1時間以上経つが、まだ佐々木とは遭遇していない


顔を合わせた時の事を考えると恐ろしいが、自分から挨拶に行かない訳にもいかない



ウガーーーーーッ!!



叫びたい所だが、今日は新年会

…自粛しよう



「綾子、一緒に付いて来てくれる?」



綾子に助けを求めると、心底迷惑そうな表情を浮かべたが、ちょっと間を置き



「仕様が無いわね」



怪しい笑みを隠しながら付いて来てくれた
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