エゴイズム☆キララ
丁寧にラッピングされた包みから出てきたのは、とりあえず“トリュフ”だった


形はいびつだが、香りはカカオである



「要ちゃんでも食べ易いように甘くないチョコにしてみたの」



得意げな顔をして美亜は言った


甘くないチョコ=(イコール)ビターチョコが要の頭の中に連想された



「お前も作れるんだな」



要はフッっと柔らかい笑みを見せた



「早く食べてみて!」



目をキラキラ輝かせなている美亜を見ながら1口………



「どう!?どう!?甘くない?」



要に絡み付くように聞いた



「ね!?ね!?ね!?」


「まあ………」



1噛み、2噛みする内に要の顔が段々と険しくなってきた事に気付き、恐る恐る聞いてるみる



「もしかして美味しくない?」



………あ、れ…?



「お前………」



言葉が途切れたので感動してくれたのかと思った
< 221 / 450 >

この作品をシェア

pagetop