エゴイズム☆キララ
何が無しに構えていると、約束の土曜日が今日になっていた



1週間が早く感じる

そう思うのは年の所為なのか



そんな事を考えた自分にガックリしながらベッドを下り、寝室を出た


リビングへ行くと要の姿がなく、まだ寝ているのかと思い寝室を覗くと姿はなかった



「出掛けたのかな」



時計を見ると11時を過ぎていた


空腹を感じ冷蔵庫を開けると、オムライスが入っていたので温めて食べる事にした






フと先程見ていた夢を思い出した



現実で綾子が言った事を、要と一も同様の事を言っていた




今食べている要が作ったオムライスが当たり前ではなくなり

今此処に自分が居る事も当たり前ではなくなる


今の全てが、当たり前ではなくなってしまう



「あたし此処に居てもいいよね?」



美亜は誰かに問うようにポツリと呟き、残りのオムライスを平らげた





胃が満たされると眠気が襲ってくるもので、遅く起きたが再度眠りに付く事にした
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