エゴイズム☆キララ
そーだ!そーだ!そーだった!!
ヤっちまったーっ!!
「やばい!こりゃやばいぞ!!」
知らず知らず心の声が表に出ていて、慌てふためく美亜を見て瑠璃が気を使ってくれるが
「大丈夫ですか?」
「ピンチだよ!!」
更にパニクるだけだった
「取り敢えず落ち着いて下さい。ね」
子供を宥めるような声色だ
どっちが年上だか、分かりゃしない
「そ、そーよね。取り敢えず落ち着いて…ふぅ〜……」
少し冷静さを取り戻した脳が働き
………………っ!!
こーしちゃいられない!!
「ごめんね、瑠璃ちゃん。あたし帰らなくちゃ!!」
説明もなしに一言だけ残し、集団から離れて急いで駅方面へ駆けて行った