エゴイズム☆キララ
気持ちとは裏腹に、脳はアッサリと判断を下した
「……うん…分かってたよ」
気付いていたけれど、認めたくなくて
これからも変わらぬ事を願っていたから
『大きくなったら要ちゃんのお婿さんになる』
小さい頃に言った言葉が現実にならない事は承知済み
ズシンと心に大きな大きな重しが、幾重にも伸し掛かった
「…早く、戻んなきゃ」
頭では理解している自分が、鏡に映る動揺している人物に諭すように呟いた
美亜はキュッと唇を真一文字に固く結び、追い付かない気持ちだけを残すようにトイレを後にした
父親同士が親友
小さい頃からの友達
幼馴染み
兄的存在
美亜と要の関係は
それ以下でも以上でもなく
それ以下でも以上でもない
感情を持っていて
それ以下でも以上でもない
関係は望んでいなくて
ただ、ただ
それ以下でも以上でもない…
関係を保っていたかった…――
「……うん…分かってたよ」
気付いていたけれど、認めたくなくて
これからも変わらぬ事を願っていたから
『大きくなったら要ちゃんのお婿さんになる』
小さい頃に言った言葉が現実にならない事は承知済み
ズシンと心に大きな大きな重しが、幾重にも伸し掛かった
「…早く、戻んなきゃ」
頭では理解している自分が、鏡に映る動揺している人物に諭すように呟いた
美亜はキュッと唇を真一文字に固く結び、追い付かない気持ちだけを残すようにトイレを後にした
父親同士が親友
小さい頃からの友達
幼馴染み
兄的存在
美亜と要の関係は
それ以下でも以上でもなく
それ以下でも以上でもない
感情を持っていて
それ以下でも以上でもない
関係は望んでいなくて
ただ、ただ
それ以下でも以上でもない…
関係を保っていたかった…――