エゴイズム☆キララ
将来の夢
―――これは要が小学5年生の頃の話だ
この日、学校から帰って来た要は珍しく自室にて机に向かい、宿題と向き合っていた
普段は授業中に済ませ、学校から帰って来たら美亜のお守りをしていたのだ
では、なぜこの日は宿題を持ち帰ったのか
…答えは明白だ
ただ単に授業中に終わらなかっただけの事である
内容は『将来の夢』という、作文である
この頃から既に人より秀でていた少年だが、『将来のビジョン』は持っていなかった
会社は兄貴が継ぐし…特に遣りたい事もないし………
考えに耽ていると、廊下から騒がしい足音が聞こえてきた
―――ドドドドドッ
だんだん音が近付いてきたかと思うと勢いよく部屋のドアが開いた
「要ちゃーーーん!!」
同時に幼い少女の可愛いらしい声が部屋の中に響いた
「見ぃつけた!」
いつもなら、とっくに少年が帰って来ているはずの時間なのに、今日は姿を現さないので幼い少女は自ら探しにきたのだ
「要ちゃん!!」
少年の名前を叫ぶや否や、猛スピードで抱き着いて…いや、タックルしてきた
この日、学校から帰って来た要は珍しく自室にて机に向かい、宿題と向き合っていた
普段は授業中に済ませ、学校から帰って来たら美亜のお守りをしていたのだ
では、なぜこの日は宿題を持ち帰ったのか
…答えは明白だ
ただ単に授業中に終わらなかっただけの事である
内容は『将来の夢』という、作文である
この頃から既に人より秀でていた少年だが、『将来のビジョン』は持っていなかった
会社は兄貴が継ぐし…特に遣りたい事もないし………
考えに耽ていると、廊下から騒がしい足音が聞こえてきた
―――ドドドドドッ
だんだん音が近付いてきたかと思うと勢いよく部屋のドアが開いた
「要ちゃーーーん!!」
同時に幼い少女の可愛いらしい声が部屋の中に響いた
「見ぃつけた!」
いつもなら、とっくに少年が帰って来ているはずの時間なのに、今日は姿を現さないので幼い少女は自ら探しにきたのだ
「要ちゃん!!」
少年の名前を叫ぶや否や、猛スピードで抱き着いて…いや、タックルしてきた