エゴイズム☆キララ
同時にフツフツと身体の底から湧き上がってくる物があり


「ウギョーーーーッ!!」


抑え込みきれなかった部分が体外に放出されてしまった



突然の発狂に驚いた周囲は直ぐさま声の主に焦点を合わせた



「美亜さんどうしたんですか?」



こんな怪奇的行動を起こす彼女に勇気ある者が話しかけてきた



声の主は右斜め前に座っている後輩の坂下瑠璃であった



「ありっ!?あたしまた変な事してた?」



『また』と言う通り、怪奇的行動は今回が初めてではないのだ

しかも無自覚なのだから尚更太刀が悪い





我に返った美亜は辺りを見渡した


周囲も『またか』と何事もなかったかのように、仕事に戻っていた



「突然、変な声で叫んでましたよ」



可笑しそうにケラケラと笑いながら彼女が言った



「あははっ、ごめんね驚かしちゃって」



立ち上がっていた美亜は、自分も仕事の続きに取り掛かろうとパソコンに向き直った
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