晴れのち恋
第四話~梅雨~
「最近ジメジメしてきてない?」

望が急に言い出した。

「そう?あんまわかんない」


瑞貴は望の横に座りながら言った。


「明日から梅雨だからじゃないの?」

「えーッ!」


私は沙耶の言葉に反応して叫んでしまった。


…梅雨

…梅雨

…梅雨


頭の中にはその言葉しか浮かばなくなってしまった。


「どうしたの?」

瑞貴が不思議そうな顔をして聞いてきた。
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