晴れのち恋
それから、私は嬉しさのあまりたくさん話してしまった。


「今日も明日も晴れたらいいのにね」

「そうだな、俺雨嫌いだし」

「私も」


この日から私は雨を嫌いと言うようになった。

前までは好きじゃない。
と、言っていたけど。翔に会えないのはやっぱり寂しいから。


「ね~翔?」

「どうした?」

「今日一緒に帰らない?」

「ん~…いいよ!」


私心の中ですごく喜んでいた。

口には恥かしくて出せなかったけど。


「じゃあ、俺が涼香の学校まで迎えに行くわ」

「でも遠いよ?」

「大丈夫。俺は男だしな」


迎えに来てくれると言ってくれて私はすごく嬉しかった。
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