1秒でも…
黒い影

変化

いつもどおりの生活。
幸せな生活。

ヘッドフォンをして、お気に入りの歌を聴いて、自慢のロングヘアをお団子にアレンジして。
家からバスで30分かかる、『紫音高等学校』へと、椎名 優羽は向かっていた。
学校の校舎が見えてきたところで、制服と髪をチェックし、立ち上がった途端、
クラッ―。
「あれ?暑いからかな?」
目眩がした。
あまり、冷房の効いていないバスの中に、今、6月中旬の真夏の季節に30分もいたからかな?と思っていた。
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