四 神 〜 しじん 〜
南方神 朱雀
年齢は 四神 の中で一番若い、二十五歳。
ずっと世継ぎに恵まれなかった前朱雀王が、五十一歳の時、
ようやく生まれた、純粋な王家の血を引く子供である
だが、朱雀が誕生する直前、
時代の終わりを告げる予言が 神薙 によって成され、
生まれて来た子は…
“鳳凰”の化身とも言える“女の子”・・・。
黄竜 と同じく
“男子君主制”を敷く朱雀城では、
この“鳳凰”の生まれ変わりに、“男子”誕生を待つ事なく、
また議論の余地なく“法”が改定され、
“彼女”は、史上初の
“女王”となった。
五金は“銅”
神器は、翼を広げた鳳凰が彫られる銅製の
“大鎌”
五行は 鳳凰を守護とする為“火”を表し、
“夏”を象徴とする。
鳳凰 を現す、
長く豊かな“赤銅色”の髪
“紅い瞳”…
“四領土一”“ 国土一 ”と言われる程の絶世の美女であるが、プライドが高く激しい性格で、何より
“礼儀”を重んじる。
独身で、左手を主として使う。
五色は “赤”
朱雀を現す“朱色”の衣を纏う為、
“朱の王”とも呼ばれる。
“異形”な容姿を隠す為人前では常に頭から布を被っており、
南方領民達は、普段あまり 朱雀 の素顔を垣間見る事はないが、
女性ならではの細やかさと気配り、決して他者にも劣る事のないその強さで、民達からは慕われていた。
愛馬は“鳳王”
彼もまた、朱雀 と同じく他とは違う“形”を持つ者だが、
鳳凰 の守護を受けし者
として、匈奴人の手により“軍馬”として訓練され、大切に育て上げられた。
そして 朱雀 即位の時、当時、“領土一の俊足”と謳われていた“青龍”の愛馬を悠然と追い越し、
余興として開かれた“騎馬戦”でも、初陣にして二位を飾るなど、輝かしい勇姿を見せた。
以来、鳳王 はずっと、変わる事なく 朱雀 と共に戦っている。