\恋愛*不協和音/

体育祭まであと3日を切った今日この日。

生徒も先生も・・・
全力で練習していた。

校庭から聞こえる声・・・。
みんなの声、4階の教室まで聞こえる・・・。

金山先生はまるで生徒に戻ったみたい。
いちばん砂まみれになっていた。

休み時間。

女子は教室で練、仲良しグループごとにダンスの復習。

私と夕凪達は窓側で。
窓の近くがいいって言ったのはもちろん私。

先生はギラギラ照り続けるまぶしい太陽に背を向けて
水を飲み、汗を拭う。

休み時間はあっという間に終わる。
すぐ、ダンスの曲が流れた。


1週間しかない練習日。
授業時間は全部体育祭練習に割り当てられる。

ダンス練が2時間続き、次はクラス対抗の競技の練習。

金山先生、深愛ちゃんは1組。

・・・私は、4組。
私と先生達は、違う。
・・・そう、ライバル。

かといって手を抜くことも出来ない。


・・・私、は、・・・

・・・どうすればいいのかな・・・

不安でいっぱいになる。

私は、すぐ表情に出てしまう。

うちのクラスの担任が、大声で叫ぶ。

「四組ーっ!!絶対勝つぞーっ!」

・・・嫌な体育祭。

競技が始まり、真剣に取り組む。
2回練習した。

1回目。1組の勝利。
「おまえらーっ!お前ら最高だあーっ!」
金山先生・・・。

私も1組が良かったな。
金山先生は1組の副担任。

・・・はあ。

その刹那、

「・・・ガッッ!」

え・・・?

なにが起きたの??

私は、そのあとの記憶がなかった・・・

< 17 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop