\恋愛*不協和音/
*保健室
・・・原。
・・・・・牧原・・・
・・・。
・・・・・・。
「お、気付いたか!大丈夫か?」
金山先生の声だと分かった。
何があったの??
・・・此処は・・・
どこ??
「牧原、大丈夫か。ここは保健室だぞ。」
周りを見渡す私に優しく話しかけてくれる。
どうやら私はボーっとしていた隙に、体育祭の用具がバランスを崩して
倒れかけているのにもかかわらず全く気付いてなかったらしい。
・・・だって。
先生のこと、考えてたんだもん・・・
私は保健室のベッドの上に居た。
隣のベッドにも、誰か来たらしい。
金山先生の隣に居た保健の先生が隣のベッドへと向かう。
金山先生は、
私の右手をそっと握ってくれた。
「無理すんなよな。じゃあ、俺はこれで」
手を振りながら行ってしまった先生。
私は先生の大きい手の温もりを感じた。
嬉しくて、涙が溢れた・・・。
せんせぇ・・・
・・・私の気持ち、分かる?
・・・先生が、大好きなの・・・