\恋愛*不協和音/

*夢見た世界




入学から数週間が経った今、
新入生はどの部活動に所属するかを決めていた。
それぞれの部活の先輩達が、一生懸命勧誘していた中、
私と深愛ちゃんは吹奏楽部の部室へ向かっていた。


吹奏楽は、私達にとってかけがえのないものであった。
楽器を通してみんなと触れ合うことを凄くうれしく思えた。
入部希望書を出して、練習の見学をする。

その時、私は・・・
期待と嬉しさで舞いあがっていた。
でも、この入部が・・・

私をこんなにも変えてしまう凶器になるだなんて。
2つの不幸を、受け止めなければならない・・・



私は、見学して楽しそうなこの部活で、
深愛ちゃんや他の友だちとも仲良くすることを夢見た。
楽しくできるといいなあ・・・。


入部が決まって、楽器決め。

優乃はEuph、深愛ちゃんはTuba。
これからがんばろーねって笑いあったふたり。

…これから起きてしまう現実、その不幸を知らずにただ無邪気に笑っていた…
< 3 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop