自分、遠賀家に住んでおります。
『キャプテンだからって
常に自分が正しいと
思ったら、
大間違いだよアキ…
みんなね、アキ程真面目じゃ
ナイんだょ?
みんながみんな、
アキみたいに努力出来る
わけじゃないの!』
ドキッ…
「エミ…聞いて!」
『本当は、いつもウチらを
見下してんでしょ?』
してないし、むしろ
低く見てるし…
なんで?
なんで詠美が急に
こんなこと言うの?!
何かあったの?
やっぱりアタシが悪いの…?
気付くと前夜祭は終わり、
体育館から人が出始めていた
『挨希子!挨希子!』
振り向くと副キャプテンの
由佳莉がいた
『大丈夫だった?』
「大丈夫だった…って、
何が…?」
『や…詠美と話してて、
めっちゃ泣きそうな
顔だったからさ』
「イヤ…まぁ…
ね。アタシさ、エミに
何か怒らせるようなこと
したっけか」
『なんでまた?』
「や…さっき…
アキは上手い、とか
努力家、とか皮肉に
怒ってるみたいに
言われたからさ…」
『あ、あー…』
「何か知ってるの?!」
『イヤ…あのさ、
もしかしたらなんだケドー…』
由佳莉が話し始めた