自分、遠賀家に住んでおります。


『ホントはさぁー…
別れたくない、とか
何も言えなかった自分に
イライラしてんだょ。
言っとけばちょっとは
“負けた~”って感じ
してたんじゃナイ?』

「…っ!私は負けてない!
悪いのは全部アッチです!」



そう、勝手に気変わりして
新しい彼女作ってー…



「作間さんには
分かりませんよ!
どうせいっつも
“別れたくない”って
駄々こねるんでしょ?
私には、そんな
みっともないこと
出来ません…!」



……


沈黙…

「何か言ったら
どうなんですか?!」




『イヤあのさ…
別れたくない、って
言えるのはさ…
“それくらい好きだから
別れたくない”
んじゃないの?』


な…!

『別れたくない、って
言えるなら…
言っといた方…が
いいんだょ?』


作間…?

涙声…


「作間さんもしかして
泣いてます?」


『なーんで…アタシが
泣くのよぉ!笑)
そんな乙女ちゃんじゃ
ナイしぃ』


や…でもこれは確かに…


ま、イイかぁ…



ホントは誰かに
このままでイイの?
って言って欲しかった

何もかも打ち明けたかった


ま、作間を認めた訳じゃ
ないけど



< 36 / 137 >

この作品をシェア

pagetop