自分、遠賀家に住んでおります。
彰太は集中治療室にいた
『中には入れませんよ』
「近くに行くだけでイイんです
お願いします!」
アタシは透明な壁に近づいた
「しょ…おた?」
『…か?』
小さな声で『美加』と
言った声の彰太は
何本ものチューブで繋がれてた
嘘…この人…彰太?
身体中の肉が痩せ骨が出て
ガリガリの彰太
目は虚ろで半分も開いてない
『…か…』
プラスチックの壁の中で
彰太がコッチを見て
小さく手を動かした
『…かれ…ょ?』
別れよ
そう言った