自分、遠賀家に住んでおります。
『挨希子!…今から部活?』
「圭織…うん、そだけど」
『偉いねー、文化祭週間なのに
さすがソフト部』
「いやいや…」
『ところでさ…
あ、やっぱアノ…
家庭科室着いてきてくんない?
忘れ物してさ…』
「あ、いーよ…?」
アタシは体の向きを変えて
圭織と家庭科室へ歩き出した
『ね…挨希子ってさ、
今好きな人いる?』
「…
え?好きな人?!
イナイよそんなのっ!
興味ナイってかさぁー。」
『ウソぉ~?だって
夏目とかと仲良いじゃん』
「え、カズ~?!
絶対ナイなぁー♪
アイツとは友達以上の
関係にならないと思うよ?」
『え…本当~?ホントに、
好きじゃナイの?』
「ないない!アイツだって
アタシのこと、
女として見てないし」
『そっか…ね、挨希子…
アタシ、夏目が好きなんだ…
二人仲良いから…
協力してほしい、ってゆーか』
「えぇ?!
あんなのに恋してんの?!」
『静かにっ!…
挨希子には分かんないかも
しれないケド
結構カワイイ…イヤ、
カッコイイよ?
割とモテてるし…』
「えっ、そーナノ?!」
『そーだよ…』