水色の涙
第一章

新学期


「超気持い~」

うちは、春のそよそよ吹く風に全体的に上げぃ。

「一生、春でよくね?」

鞄についた、新しいキーホルダーに問いかけ。

おとつい、雑貨屋で買ったフワフワのうさ吉。

「お前、今日も可愛いなっ」

ポンとうさ吉の頭をたたく。

その拍子で首が少し傾く。

「うさ吉ぃ。すぐ首取れそうな感じじゃあんっ」

うちは、ケラケラ笑った。

一人で笑っているほうが楽だ。

陰きゃでは無いよ。
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