軌跡
「こんな偉そうな説教を垂れるために君たちに接触した訳ではないし、だからといって、すぐに夢への掛橋人となることも出来ない。僕はこれから、そこへ辿り着くための案内人をしていければと思ってる。もちろん、事務所として正式に契約する訳ではないから、金銭的な支援を出来る訳ではないし、スタジオとかを提供することも出来ない。出来ることは、精々アドバイス程度。時間があるときに練習を覗いたり、スケジュールが合えばライブも見に行く。新曲を送ってくれれば、優先的にアドバイスしたりもする。無論、君たちにそれを受け入れるか、拒むかの選択権もある訳。どうだい?」
四人はお互いの目と目で語り合い、そこに意志のずれがないことを確かめ、同時に頷いた。
「お願いします」
代表して賢介が答えると、ヒロポンは満足そうに頷いた。
「今、練習は週にどれくらいやってる? ライブは月に何回?」
「練習は週一で、ライブは月一です」
「じゃ先ずは、どっちも今の倍ね」
四人はお互いの目と目で語り合い、そこに意志のずれがないことを確かめ、同時に頷いた。
「お願いします」
代表して賢介が答えると、ヒロポンは満足そうに頷いた。
「今、練習は週にどれくらいやってる? ライブは月に何回?」
「練習は週一で、ライブは月一です」
「じゃ先ずは、どっちも今の倍ね」