【短】二重人格彼氏。
「杏璃が卒業したらさ、俺と一緒に暮らさない??
ほんとは結婚したいけど経済的に無理だし…」
「……う…れしい…
一緒に暮らす。」
「じゃ右手出して??」
不思議に思いながらも出した。
「はい、これ予約ね。
ほら、俺と一緒」
…うっ…そ
右手の薬指に光るのは雷とお揃いの指輪だった。
「本物は俺の仕事が安定して落ち着いてから渡すから。」
「ありがとう。
雷だいすき
これからもずっと一緒だよ。」
「当たり前」
そして誰もいない教室でキスをした。