透明人間の恋

出会い

変わらない病室からの景色

変わらない同情だらけの周り

変わらない、変わろうとしない自分

いつもの変わらない生活

ただいつもと違うことがしたくて

ベッドからはいでて辺りをうろついた


〜〜♪

声が、聞こえた
僕は引き寄せられるように声が聞こえた病室に向かった

そこにいたのは僕と同じくらいの歳の女の子で
目の回りには包帯を巻いていた
茶色いサラサラの長い髪に白い肌
薄いピンクのワンピースがすごく似合う子だった

ただそんな外見とは裏腹に歌っている歌は日本語ではない外国の歌のようで
意味は分からなかったけどメロディーとその子の声が切なげで涙が零れた







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