どうも、
「おーい、彰!お前が来てるって他の生徒に聞いたんだ、けど…いないし!」
入ってきたのは、担任である仲茅だった。
一人で喋り、一人でツッコミを入れる仲茅はなんだか痛々しい。
仲茅は俺達に気付かないのか、ぶつぶつと呟きながら生徒会室を後にした。
大きな俺専用の机の下で身を寄せ合っていた俺達は、仲茅からは見えなかったらしい。
仲茅が出て言ったのを確認してから、俺は重い口を開く。
「なぁ、朽木。これさ、どういう状況…?」
重々しい問い掛けに、さすがの朽木も苦笑いをした。
「あは、さぁ?」
俺の上に跨がるように座っている朽木は、机に頭をぶつけないように頭を屈めている。
「なんか、近くね?」
俺の上に跨がる朽木に、俺の高鳴る心音が聞こえないように、気付かれないように、話題をつくる。
俺の問い掛けに、朽木は一瞬目を見開き、ふわりと笑ってから自身の眼鏡に手をかけた。
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