どうも、
朽木?
横にいるのは、制服からして桃桜(トウオウ)学園のやつ?
「朽木くんだよね、アレ」
爽司も目を丸くしながら朽木を見ている。
そんな俺達の視線に気がついたのか、朽木はこちらを向いた。
それから少女に声をかけ、俺達のいるファミレスの中に入ってきた。
俺達の座っていたのがボックス席だったからか、俺達の相席に通されている。
「こんにちは、会長さんと、柊くん」
「おう」
「久しぶりー朽木くん!」
ペこりと頭を下げながらこっちに来た朽木は、朝と同じ制服で、性格も大人しめな、いつも通りといった感じだった。
「はじめまして、天原優里(アマハラ ユウリ)と申します。
えぇと、貴方達が笹田彰くんと柊爽司くんですか、?」
朽木の横に立っていた少女に、名乗ってもいないのに名前を言われた。
「そうだけど、何で知ってるの?」
俺が言いたかった言葉を、爽司がそのまま言う。
「ふふ、ごめんなさい。雛春からいつも聞かされていたものですから。
特に、笹田くんは」
「優ちゃん!」
「あら?言っちゃ駄目でしたか?」
にこやかに告げた言葉を、朽木が真っ赤になりながら制止する。
当の本人は悪びれる様子もなく「ごめんなさい」と謝る。
え?朽木がいつも俺の話を?
まじかよ、え?
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