どうも、
もどかしい



結局あのあと、トイレから帰ってきた朽木と爽司と合流した。


「ねぇ雛春、このあとの仕事、二人にも遊びに来てもらわない?」

「へ!?や、でも、桜、怒らないかなぁ」

「だぁいじょうぶよー」


と、天原と朽木は何やらよく分からない相談をして、俺と爽司をこれまたよく分からない所へ連れて行った。


「えーっと、ここは?」


爽司が尋ねると、天原はにこりと笑って「スタジオです」と答えた。
いや、それは分かるだろうよ。
だって看板にスタジオって書いてあるし。


「つか、何でスタジオ?」


次は俺が尋ねると、今度は朽木が「まぁ、見てのお楽しみってことで」と苦笑した。


可愛いけど。可愛いけどさ。
ほんと何でスタジオ?
さっき言ってた仕事が関係しているのだろうか。

そんなことを考えながら、朽木と天原について行くと、スタジオの一室から、力強い音が漏れていた。





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