どうも、



俺が呆然としながら、双子と名乗った二人を交互に見比べていると、天原が後ろからひょこりと顔を覗かせた。


「似てないですよねー?金髪と黒髪ですし」

「その言い方、オレがチャラいみたいじゃーん!
ていうかそう言う優里ちゃんもそこそこ金髪だよね」

「私のは自毛ですから」


そう言われれば、確かに天原も金髪っぽい。
俺も金髪だけど、自毛って言ってるし…


「ねぇ、天原さんさ、自毛なのに金髪なの?」


爽司が目をキラキラと輝かせながら聞いた。
すると天原は「言ってませんでしたっけ?」と首を傾げる。


「私、4分の1ですけどフランスの血が入ってるんですよー」

「そうだっ「そうだったの!?」…の、か」


俺と爽司が驚いている最中に、朽木も声を荒げた。
いや、知らなかったのかよ!


「え、雛春知らなかったんですか?」

「知らないよ!あ、そういえば目も青い!」

「いやいや、途中で気付きなさいよ」

「まじか雛春。ここまでくるとお前の天然具合い怖ぇな。」

「あっははは!雛春くんおもしろ!」


この5人は、何だかんだで仲が良いようだ。





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