どうも、



それから、俺達を見て気を使ったのかそれとも面白がってかは分からないが、泉士先輩は俺と朽木に先に帰るように言った。

それに対して、眼鏡をかけながら朽木が反論をする。


「え、なんで?おれまだ時間大丈夫だよ?」

「良いから、先に帰んなさい!分かった?」

「うん…まぁ…」


半ば強引に追い出された俺達二人は、何だか気恥ずかしくて会話に詰まる。

ああもう、どうすりゃ良いんだ。
俺が悩んでいると、朽木が「あの、せっかくですから、どこか行きませんか?」と照れながら話し掛けてきた。


これはひょっとして…
デートっていうやつだろうか。





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