どうも、



それから大分スッキリしたようで、朽木は心なしか嬉しそうだった。


「おれ、明日からちゃんと学校行こうかなぁ…」


ぽつりと呟かれた言葉に耳を貸す。
俺が朽木を見ると、朽木はとても嬉しそうな顔をしていた。


「学校行ったら、会長さんに会えますか?」


まだ少し赤い潤んだ目で、朽木は俺を見た。
どきりと、また心臓が高鳴る。
朽木の色素の薄い瞳から、目が反らせない。


「あ、おう。会える、だろ。クラスも一緒だし」


たどたどしく答えると、朽木は顔を真っ赤にしながら、満面の笑みを浮かべる。


「ふふ、楽しみだなぁ」


楽しそうに笑う朽木に、俺は「うん、そうだな」と答えた。





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