どうも、
ガラクタみたいに
「そんなこんなで今桜と雛春くんがオトリになるために街を歩いているなうー!」
「愛琉うるせぇよ」
ナレーションのような説明台詞の愛琉さんに、来琉さんが冷たく一喝。
わざとらしくサングラスをかけて尾行する俺達は、他から見たら不審者だ。
「それにしても、二人は大丈夫なん?
桜が護身術分かるからって女の子やし、朽木くんも男の子や言うても華奢やし…」
オロオロと尋ねる擁一郎は本当に心配そうだ。
「心配しすぎなんだよ。
俺達がついてんだから、お前は鵜木を取り返すことでも考えてろ」
「彰…せやな!有難う!」
俺の言葉で、擁一郎は少し不安混じりに明るく笑った。
しばらくすると、泉士先輩と朽木のもとに2人の男が近づいてきた。
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