どうも、
「あれ、先客いたんだ?取り込み中?ごめんね」
ふわふわくるくるとした長い髪の毛を揺らしながら入って来たのは、一つ年上の生徒会メンバー。
長い睫毛を上下に動かし、まばたきをする先輩はにこりと笑った。
先輩の顔は人形みたいに整っていて、黙ってれば学校、というかこの辺りの学校で一番の美少女なのに、元ヤンだからか口が悪い。
「泉士(センジ)先輩、どうしたんすか」
一応敬語で尋ねる(キレさせると大変だから)。
泉士先輩は笑いながら「友達に生徒会室見たいって頼まれちゃったのよ」と、後ろを向いた。
どうやら後ろに先輩の友達がいるようだった。
「入ればええやん!なぁ、彰?」
また馬鹿みたいなでかい声で擁一郎が言うもんだから、おう、と条件反射のように言ってしまった。
すると、失礼します、とどこかで聞いたことのある声が聞こえてきた。
.