空の彼方へ〜絆〜

「…私…なんて言ったっけ?」


するとエレナの頭の中に「好き」という言葉が甦ってきた。


「あ…あれは」


恥ずかしくて顔を真っ赤にしながら言うエレナにブロークは言う。


「…エレナ、俺もお前が好きだ、これからも…よろしく」


ブロークはエレナにそう言うと、エレナを抱き上げ、近くの高い木に飛び乗った。


「きゃぁ!」

「エレナ見てみろ」

木の上でブロークがエレナに言うと目の前を指さした。


そこには夜の草原が見える。


「綺麗…」


「俺の一番気に入ってる場所なんだ」


「…ブローク…ごめんね」


エレナはブロークを見た。
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