海の思い出

次の日優が迎えに来てくれた。

手紙のこと…
言うべき?

"1人で抱え込むなよ"


あたしは昨日の
優の言葉を思い出した。


自転車に揺られるなか
あたしは言った。

「優?あのね。
ポケットにこれ入ってた」

そう言いながら
優に手紙を見せた。

「誰だよ!!
こんなの書いたやつ!!」

優は怒ってる。

「きっと屋上の
あたしたちを見てた
人じゃないかなぁ」

すると優は

「あっ!!そういえば
屋上の扉の前に
神田ももってやつが
いたぞ!!」

あたしは噂では
だいたい聞いていた。
神田ももの事を。

まさか本当にに
ももちゃんなのかなぁ。

「俺が聞いてやるよ!」

「ありがと!優。」

「俺に任せとけっ。」


そう言うと優は
スピードを上げた。

風の中を駆け抜ける
あたしたち。
すごく幸せを感じる。

「ねぇ優。」

「なんだ?」

「好きだよ!」

「俺も!」


あたしたちは
笑い合いながら
学校の門を越えた。


教室につくと優が
神田ももを呼び出した。
それを見た綾が、

「今、優くんが神田
呼び出してたよ!!
友里音いいの!?」

「うん。いいのいいの。
実わね。」

あたしは彩に事情を
説明した。

「そっか。
解決するといいね。」


しばらくすると
チャイムがなった。

先に神田が戻ってきて
少し遅れて
優が戻ってきた。


あたしは優にメールをうつ。

[どうだったの??]

返事はすぐに
帰ってきた。


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