海の思い出
ケーキを食べ終わると
優の昔の
アルバムを見たり
わいわい喋ったりした。
校長はヅラだとか
〇〇先生は不倫してるとか
七不思議とか。
気がつけば時間は2時。
「昼飯食いに行こーぜ!」
「うん。」
あたしはまた
優の後ろに乗ると
自転車をこぎ始めた。
あたしは思ってたんだ。
優ってチャラチャラしてそうで
遊んでそうで。
だからあたしもなにか
されるかなって
思ったけどあたしたち
未だにキスすら
してないからね…
なんか意外だなぁ。
「着いたぞ。」
そこはすっごくおしゃれな
お店だった。
「このお店綺麗だね。」
「だろ?
味も最高なんだぜ!!」
あたしたちは食べ終わると
ゲーセンに行った。
「ゆーうー!!
これ取って~!!」
あたしはUFOキャッチャーを
呼び指しながら言った。
「任せとけ!」
優は見事一発でGETした。
「優すごーい!!」
「だろ?」
「うん。ありがとう。
宝物にする!」
それはくまの
ぬいぐるみだった。
色々して時間は5時。
すると優が
「次は友里音の家
行きてぇーなー」
ってこっちを見ながら言った。
「いいよ。」
あたしたちは
あたしの家へ向かった。
「俺中入るの初めてだしー」
「狭いけどどうぞ」
あたしは優に
ジュースを差し出した。
「サンキュー」
あたしたちは
またたわいもない
会話をした。
そしてあたしは聞いた。