海の思い出
彩はほんと可愛らしいし。
髪は茶色のストレート、
短いスカートが
似合ったスタイルの
いい女の子。
きっとモテるだろうなぁ。

あたしは
茶色い髪で先をカール
してる。
フワフワした髪の毛が
可愛いって言われる。
顔はとびっきり可愛い
って訳じゃないけど
中学校のときは我ながら
結構モテた。
チャームポイントは
ぱっちりした目かなぁ。



あたしはお風呂から
上がると
髪の毛を乾かして
晩ごはんを食べて
すぐに眠りについた。


次の日教室に入ると
あたしの席の隣に
誰か座ってる。

福田さんだ!!

福田さんは男みたい。
後ろ姿しかわかんないけど
金髪で怖い感じがした。

あたしが席につくと
福田さんはずっと
こっちを見ている。

(こっわ~)

すると福田さんが
話しかけてきた。

「名前なんてーの?」

低くてかっこいい声。

「えっ!?ぁ。えっと、
友里音。です。」

あたしは
なぜか焦ってしまった。

「なに焦ってんの?
友里音かぁ。
可愛いな!」

可愛い!?
あたしはその一言で
気づいた。
軽そうな男。

「どーも。」

そっけなく返事した。

「アドレス教えてよ。」

福田さんはなぜか
ハイテンション。

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