海の思い出

彩に言われて気づいた。
まわりからはあたしたち
仲良しに見えるんだぁ


なんて思ってたら
チャイムが鳴った。
あたしたちは
教室へと帰った。


前では先生が
あーだこーだ。と
喋ってる。


長いし退屈だし…


すると優が
話しかけてきた。

「だるくない?」

「そうだね」

「友里音ってなんか
俺に冷たくねーか?」

「そうかな」

「ぜってー冷たいし。
嫌い?」

「かもね」

「かもね。ってよ~」

すると先生が
こっちを睨みながら、

「二宮!福田!
お前ら喋りすぎだ!!
静かにしなさい!!」


怒られた。

あたしはさっきよりも
小さい声で優に

「優のせいで
怒られたじゃん。」

すると優は
目を輝かせながら

「あぁ~
今俺のこと優って
呼んだー!」

ってテンション高めで
言った。

あたしは
「今の取り消し!
福田さん♪」

って言うと優は

「取り消しなんか
しねーし!!」

「だめだめ~
取り消すから~」

あたしはつい
大きな声を出しちゃった。

先生がまたこっちを
睨んでる。

あたしは小さい声で

「ごめんなさーい。」

って謝った。
優を見ると
こっち見て笑ってる。

あたしは携帯を取り出すと
優にメールした。

[何笑ってんのよ!
優のバーカ]

メール送信。

優を見ると携帯を見て
しめしめと笑った。
そして素早い手つきで
メールをうってる。

しばらくしたら
返事が返ってきた。

[だって怒られてたから。
友里音のほうが
バカだよ]

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