海の思い出

それからあたしたちは
授業中はとなり同士なのに
ずっと優とメールした。

学校が終わり家への
帰り道。

チリンチリーン

自転車に鳴らされた。

「すいません。」

と言いながら振り向くと
そこには優がいた。

「乗せってやるよ!!」

あたしは

「電車で帰るからいーよ」

「いいから乗れって。」

結局あたしは
優に乗せてもらった。

「あたしんち遠いよ?」

「余裕!余裕!
どこら辺?」

「〇〇中学校の裏」

「えっ!!
結構遠いんだな…」

「だから言ったじゃん」

「そうだけど…
友里音も大変だな!」

「大変だね~。」


なんてたわいもない
会話をしながら帰った。

家について自転車から
降りて

「ありがと。
じゃあね!優」

と行って家に
入ろうとしたとき、

「俺もう福田さん
じゃねーんだ。」

って嬉しそうな
顔をして言った。

「まだ福田さんがよかった?」

「いや。優がいい!
んじゃあな!」


優と別れてあたしは
家に帰った。



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