君を壊してしまう前に(短編)
理事長室を出て廊下を歩けば黄色い悲鳴があがる。

「キャー!副会長様よぉ!」

「…今日も素敵ですぅ…!」

「王子様あー!」



自分で言うのもあれだけど僕はモテる。

まあ顔は整ってるし頭はいいし当然っしょ。

でも僕に好意を寄せてる子達はみんな本当の僕を知らない。

だから僕は告白されてもいつも優しく断ってきたしこれからもそうするつもり。

だってきっと本当の僕を知ったらみんな幻滅するはずだ。
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