オカンの館
 
ほいでもこの日は車中、何事もなく無事病院に到着した。


こんな日も有るんやと、オレも内心ホッとし、受付で加織の部屋を聞き、いざ、病室へ。


「こんにちわ~」


さすがに病室でのオカンは、ちょっと控え目な声で挨拶した。



 ───…‥と思うのも束の間。



やっぱり地は隠せへん。


「加織ぃ~、おめでとう~! 良かったなぁ!」


顔を見るなり地声に戻るオカン。
 
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