オカンの館
 
丁度その時、看護婦さんが入ってきた。


「野崎さ~ん、野崎加織さ~ん。 授乳の時間ですよぉ~」


腕にはちっちゃな、ちっちゃな赤ちゃん。


「丁度ええとこに来たわぁ」


オカンはワクワクしながら言うた。

すでに母親の顔になっとる加織。

幸せそうに看護婦から赤ちゃんを受けとる。

オカンもオレも、生まれたての赤ん坊の顔がこんな近くで見れるなんてラッキーや。
 
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