オカンの館
 
とにもかくにも、オレは百貨店に着いた。


汗を拭き拭き、オカン達の着くのを待っとった。

着いた途端、蝶ネクタイの事なんかすっかりアウト・オブ・眼中。


心はもう中華料理の事でいっぱいやぁ。



ボロボロのTシャツに、派手な(?)蝶ネクタイをつけたガキが、百貨店の入り口に膝を抱えて座る姿は、さぞかし目をひいてたやろけど、オレはもう失神寸前でオカン達をひたすら待った。
 
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