オカンの館
 
テレビ売り場には、当然やけど、いろ~んなテレビが有った。

メーカーも様々。


「どれがええんや?」


オカンにそう聞かれても、オレもハッキリ知らんし解らへん。

千佳子と子供らはウロウロ、目を輝かせて品物を物色しとる。


「店員サンに聞いてみよか?」

「せやな」


その時、広~い店のはしっこに、店員の姿発見。


「すいませ~ん」


そう声をかけようとした時、オカンがすかさず、


「チョットッ!! そこの兄チャンッ!!」


店内に響き渡るデカイ声で、オカンが叫んだ(焦)。
 
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